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八溝山

(やみぞさん)

自然を満喫するハイキングの聖地

茨城・福島・栃木の三県にまたがり、茨城県の最高峰を誇る八溝山は、豊かな自然と歴史が織りなす魅力あふれる山です。標高1,022メートルから見渡せるパノラマ風景や、神秘的な湧水、そして古くからの信仰の歴史など、八溝山には多くの魅力が詰まっています。

八溝山の眺望

茨城・福島・栃木の三県にまたがるようにそびえる標高1,022メートルの八溝山。栃木県、茨城県、福島県境にそびえる奥久慈最高峰の山岳です。山頂にはお城をかたどった高さ16.5mの展望台と神秘的な佇まいの八溝嶺神社があります。展望台に登れば360度のパノラマビューが広がり、東に阿武隈、西に那須連峰が一望でき、晴天時には遠く太平洋や富士山を、さらには青白色にきらめく太平洋を望むことができます。

特徴と見どころ

八溝川湧水群

八合目付近には環境庁の「名水100選」に選定された八溝川湧水群があります。その昔、弘法大使が山頂に立った時、谷が8つに分断され八方に湧水が流れ落ちる様を見たことから「八溝の嶺」と名づけられたと伝わる、八溝川の水源となる湧水群。八溝川湧水群から湧き出る水は水戸光圀公によって、金性水、鉄水、龍毛水、白毛水、銀性水の八溝五水と命名されたと言われます。

八溝嶺神社と日輪寺

八溝山にはいくつかの伝説があり、修験の山、黄金の山として崇められています。八溝山の山頂には、豊作祈願の神を祀る八溝嶺神社があり、中腹には坂東三十三観音霊場第21番札所の日輪寺があります。これらの神社や寺院は、八溝山の信仰の歴史を物語っています。

自然の宝庫

八溝山は、ブナ、ダケカンバ、カエデ、ミズナラ、スギなどが自生していて、落葉広葉樹の原生林が広がる自然の宝庫です。山中には様々な植物が自生しており、ハイカーを魅了します。

信仰と伝説

八溝山には古来よりの信仰があり、山頂には豊作祈願の神である八溝嶺神社(やみぞみねじんじゃ)が、八合目には坂東三十三箇所の二十一番札所である日輪寺(にちりんじ)があります。八溝山の名は八つの谷に分かれた山容から空海(弘法大師)が命名したと伝えられており、日輪寺の名もまた空海がこの地で邪鬼を退散させた伝説に由来するといわれています。

登山道と公共交通機関

八溝山の山頂まで登山道が整備されており、JR水郡線常陸大子駅から茨城交通バスで蛇穴(じゃけち)まで約45分、蛇穴から山頂まで徒歩で約3時間かかります。

また、八溝林道と茨城県道248号は奥久慈里山ヒルクライムルートの一部(約16kmの周回コース)になっており上級者コースになっています。

山頂まで舗装された林道(八溝林道、および八溝山線林道)と茨城県道248号八溝山公園線が通じており、自動車で山頂付近まで上がることもできます。林道は細く急なカーブの連続、きつい勾配もあります。

駐車場と設備

八合目には旧参道入口があり、駐車場とトイレが設置されています。山頂に近い八溝林道と八溝山線林道の交点にも駐車場とトイレがあります。

Information

名称
八溝山
(やみぞさん)

日立・高萩・奥久慈

茨城県