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奥久慈 男体山

(おくくじ なんたいさん)

雄大な自然と歴史が織りなす山岳、自然のパワーを体感

茨城県常陸太田市と久慈郡大子町の境に位置する「奥久慈男体山」は、標高653.8メートルの山であり、雄大な自然景観を誇ります。地元では単に男体山とも呼ばれています。古くから信仰の対象とされ、奇岩怪石が織りなす独特の景観は、多くの登山愛好家や自然愛好家を魅了しています。

奥久慈男体山とは?

奥久慈地方の代表的な山の一つである奥久慈男体山は、別名「鼻かけ山」とも呼ばれる奇抜な形状をした岩山が並ぶハイキングの名所です。特に西側にそびえ立つ300メートルに及ぶ岩壁が特徴的です。

竜神峡、安寺、持方、そして男体山を結ぶ一帯は奥久慈県立公園に含まれ、春秋には多くのハイカーで賑わいます。山頂からは、東南から東北にかけて高鈴・堅破(山)・花園の諸峰、北に八溝山、南に西金砂の大森林など、雄大な眺望が広がります。

山頂には一等三角点が設置されており、登山道はJR水郡線の西金駅や上小川駅、さらには袋田の滝からアクセスできるルートもあります。登山初心者から経験者まで、さまざまなレベルの登山客が楽しめる山として、多くのハイカーに親しまれています。

その絶景を、明治、大正の文学者・大町桂月は「奥久慈の 男体山を 仰ぎ見て 絵を学ばんと 思ひけるかな」と詠んで称えています。

男性的な景観

北側と東側は穏やかな傾斜、西側と南側は断崖絶壁という、その名のとおり男性的な景観です。登っても眺めても楽しめる男体山は、古くから信仰の山として知られるなど、神秘的な雰囲気も持っています。夏の新緑、秋の紅葉をはじめ、四季折々の自然美を楽しめるところも魅力です。

四季折々の自然美

奥久慈男体山は、季節ごとに異なる魅力を持つ山です。山頂北側にはブナ、イヌブナ、ミズナラなどの大木からなる林が見られ、植物観察の宝庫です。山頂近くにはニッコウキスゲも開花します。

春の新緑

春には新緑が芽吹き、木々の間を抜ける爽やかな風が心地よい季節です。登山道には野花が咲き誇り、穏やかなハイキングを楽しめます。

夏の涼やかな森

夏は木々の葉が生い茂り、強い日差しを遮ってくれます。登山道を歩くと、鳥のさえずりや風にそよぐ葉の音が心を癒してくれます。

秋の紅葉

秋になると、山全体が赤や黄色に染まり、圧巻の景観を楽しめます。山頂からは、紅葉した山々の連なりが見渡せ、特に快晴の日には那須・磐梯山の峰々や遠く太平洋、さらには富士山までも望めることがあります。

冬の荘厳な景色

冬には、時折雪化粧した山肌が神秘的な雰囲気を醸し出します。空気が澄んでいるため、遠くの景色までクリアに見渡せるのが特徴です。

男体山の主要登山ルート

豊富なコースと変化に富んだ奥久慈の奇峰

標高654メートルの男体山は、奇岩や怪石がつくりだす雄大な景観が魅力です。奥久慈の奇峰とも呼ばれ、登山コースとしても人気です。山頂からの鳥瞰図的な眺望が素晴らしく、紅葉の季節の美しさは格別です。

男体山登山コースには、JR水郡線西金駅・上小川駅からの登山コースと、奥久慈自然休養林を縦断し袋田の滝に通じるコースがあります。また、男体山南部の湯沢峡は、巨岩が散在する沢登りのコースで、難易度は比較的高めですが、新緑や紅葉の季節には特に変化に富んだハイキングを楽しむことができます。湯沢源流の沢に入ると、自然林を割って一直線に滝つぼを叩き付ける不動滝が自然の力強さを見せつけます。

湯沢峡

湯沢峡は、巨石が散在する登山コースです。紅葉の季節、色づいた木々の間を縫って歩く気分は最高です。特に変化に富んだ登山が楽しめます。源流の沢に入ると紅葉に囲まれた不動滝が見られるのも魅力です。

湯沢温泉近くの湯沢峡には、不動滝を経て断崖に多くの洞穴のある篭岩に至る篭岩コースがあります。奥久慈男体山には、登山者のレベルや目的に応じた複数の登山ルートがあります。

Aコース(健脚レベル)

コース概要:

健脚向けのコースで、湯沢を経由して男体山の山頂を目指します。男体神社を経由するため、歴史や信仰の側面にも触れられるルートです。

Bコース(男体山~袋田の滝縦走コース)

コース概要:

男体山から袋田の滝へと縦走するロングコースで、体力に自信のある方におすすめです。袋田の滝は四季を通じて美しい景観を見せる名瀑であり、登山後の達成感とともに、自然の雄大さを満喫できます。

つつじヶ丘

湯沢峡へ向かう途中にあるつつじヶ丘では、約2,100本のつつじが4月下旬から5月上旬頃に花を咲かせます。また、つつじヶ丘展望台からは男体山を始めとする周辺の山並みが一望できます。

神秘的なスポット:篭岩と十六羅漢

篭岩

奥久慈男体山の南部には「篭岩(かごいわ)」と呼ばれる巨大な岩壁があり、ここには十六羅漢像が安置されています。高さ数百メートルに及ぶ断崖が長年の風雨により削られ、洞穴状の地形を形成しています。長年の風雨によってえぐられてできた洞穴の中には十六羅漢像が静かに山を見守るように鎮座しており、神秘的な雰囲気が漂います。10分ほど進むと篭岩展望台があり、素晴らしい眺望を楽しむことができます。

奥久慈男体山を訪れる際の注意点

登山を楽しむためには、事前の準備が重要です。以下の点に注意しましょう。

服装と装備

飲食物と水分補給

安全対策

まとめ

奥久慈男体山は、四季折々の美しい自然を楽しめる山であり、初心者から健脚向けまで多様な登山ルートが用意されています。登山の魅力だけでなく、神秘的なスポットや歴史的な背景も持ち合わせており、多くの登山者や観光客を魅了しています。ぜひ、装備を整え、自然の魅力あふれる奥久慈男体山を訪れてみてください。

奥久慈男体山とは?

奥久慈地方の代表的な山の一つである奥久慈男体山は、特に西側にそびえ立つ300メートルに及ぶ岩壁が特徴的です。山頂には一等三角点が設置されており、登山道はJR水郡線の西金駅や上小川駅、さらには袋田の滝からアクセスできるルートもあります。登山初心者から経験者まで、さまざまなレベルの登山客が楽しめる山として、多くのハイカーに親しまれています。

四季折々の自然美

奥久慈男体山は、季節ごとに異なる魅力を持つ山です。

春の新緑

春には新緑が芽吹き、木々の間を抜ける爽やかな風が心地よい季節です。登山道には野花が咲き誇り、穏やかなハイキングを楽しめます。

夏の涼やかな森

夏は木々の葉が生い茂り、強い日差しを遮ってくれます。登山道を歩くと、鳥のさえずりや風にそよぐ葉の音が心を癒してくれます。

秋の紅葉

秋になると、山全体が赤や黄色に染まり、圧巻の景観を楽しめます。山頂からは、紅葉した山々の連なりが見渡せ、特に快晴の日には那須・磐梯山の峰々や遠く太平洋、さらには富士山までも望めることがあります。

冬の荘厳な景色

冬には、時折雪化粧した山肌が神秘的な雰囲気を醸し出します。空気が澄んでいるため、遠くの景色までクリアに見渡せるのが特徴です。

男体山の主要登山ルート

奥久慈男体山には、登山者のレベルや目的に応じた複数の登山ルートがあります。特に人気のコースを以下にご紹介します。

Aコース(健脚レベル)

コース概要:

健脚向けのコースで、湯沢を経由して男体山の山頂を目指します。男体神社を経由するため、歴史や信仰の側面にも触れられるルートです。

Bコース(男体山~袋田の滝縦走コース)

コース概要:

男体山から袋田の滝へと縦走するロングコースで、体力に自信のある方におすすめです。袋田の滝は四季を通じて美しい景観を見せる名瀑であり、登山後の達成感とともに、自然の雄大さを満喫できます。

神秘的なスポット:篭岩と十六羅漢

奥久慈男体山の南部には「篭岩(かごいわ)」と呼ばれる巨大な岩壁があり、ここには十六羅漢像が安置されています。高さ数百メートルに及ぶ断崖が長年の風雨により削られ、洞穴状の地形を形成しています。ここに祀られている十六羅漢像は、静かに山を見守るように鎮座しており、訪れる人々に神秘的な雰囲気を感じさせます。

奥久慈男体山を訪れる際の注意点

登山を楽しむためには、事前の準備が重要です。以下の点に注意しましょう。

服装と装備

飲食物と水分補給

安全対策

まとめ

奥久慈男体山は、四季折々の美しい自然を楽しめる山であり、初心者から健脚向けまで多様な登山ルートが用意されています。登山の魅力だけでなく、神秘的なスポットや歴史的な背景も持ち合わせており、多くの登山者や観光客を魅了しています。ぜひ、装備を整え、自然の魅力あふれる奥久慈男体山を訪れてみてください。

Information

名称
奥久慈 男体山
(おくくじ なんたいさん)
リンク
公式サイト
住所
茨城県久慈郡大子町
電話番号
0295-72-1138
駐車場
無料
アクセス

JR「西金駅」から徒歩で150分 または タクシー10分(※要予約)

車:常磐道 那珂ICから国道118号経由 約50分

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