資料館の概要
平成19年に北茨城市大津港に開館した「よう・そろー」では、地元の伝統文化や漁業の歴史が紹介されています。伝統の調理法であるアンコウのつるし切りの模型や漁具などが展示されており、実際に漁船に乗船して漁業を体験したり、魚を調理して料理を作る体験も可能です。
常陸大津の御船祭
国選択無形民俗文化財である「常陸大津の御船祭」の祭事船の実物展示が行われています。極彩色に彩られた祭事船は、その迫力で見る者を圧倒します。この船は5年に一度の本祭りで実際に使用されています。
アンコウのつるし切り
伝統の調理法であるアンコウのつるし切りの模型や、七つ道具と呼ばれるアンコウの各部位を解説する展示があります。さらに、絶品あんこう料理の動画も紹介されており、アンコウの魅力を存分に味わうことができます。
体験コーナー
資料館では、シラス引き網漁や魚のさばき方教室などの漁業体験ができるコーナーも用意されています。また、併設の物産館や市場食堂で買い物や魚料理を楽しむこともできます。
漁船体験
実際にグループで申し込むことで、有料で漁船に乗船して海での漁業体験ができます。この体験では、漁師の生活を身近に感じることができ、貴重な経験となります。
魚料理体験
自分で釣った魚を調理し、料理を作る体験も楽しめます。新鮮な魚を使った料理は格別で、海の幸を存分に味わうことができます。
展示コーナー
資料館内には、漁具展示コーナーや紙芝居コーナー、図書コーナーなど、さまざまな展示があります。これらの展示を通じて、北茨城市の漁業や歴史、文化について深く学ぶことができます。
漁具展示コーナー
大津漁港の漁師さんたちが使用している漁具や、底引き網漁を解説した模型などが展示されています。これにより、漁業の具体的な方法や歴史について理解を深めることができます。
紙芝居コーナー
幕末の時期に北茨城に異人が上陸したという記述を元に作成された紙芝居を楽しむことができます。このコーナーは、楽しく学べる工夫がされています。
図書コーナー
2階のラウンジには、漁業や歴史に関する書籍が揃っています。また、飲食をしながらリラックスできるスペースとしても利用できます。
海中探検クイズ
床に映し出された海中映像の中で、海の生き物たちがリアルに動く体験ができます。動きに反応する海の生き物たちや、海の生き物に関するクイズで遊ぶことができ、子供から大人まで楽しめるコーナーです。
あんこうゲーム
ちょうちんあんこうの提灯を操作してエサを取るゲームも楽しめます。このゲームは、あんこうの生態について学びながら楽しむことができます。
震災と復興
平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、大津港は甚大な被害を受けました。資料館では、実際に災害を体験した方々の話をまとめて展示しており、震災の教訓を学ぶことができます。
大津港ようそろー物産館
資料館に併設された「大津港ようそろー物産館」では、海産物加工品を中心にお土産を販売しています。しらすやいわし、さばといった地元海産物の干物や加工品の直売店、シラスかき揚げの美味しいうどん・そば屋などが集まっています。