植物と動物の生息
亀谷地湿原は早春のミズバショウでよく知られており、このほかにも学術的に貴重な植物が数多く生息しています。具体的には、サワギキョウ、ミズチドリ、モウセンゴケ、ミズゴケ類などが見られます。
動物では昭和47年(1972年)に茨城県内で初めて花園湿原でオゼイトトンボが確認されました。他にもムモンアカシジミなどの昆虫類、クロツグミやアカゲラといった鳥類も生息しています。
訪れる魅力
亀谷地湿原の新緑の森の中、湿原から湧き出るように咲くミズバショウはとても可憐で美しく、整備されたテラスからその群生を楽しむことができます。
アクセス
茨城県北茨城市関本町小川エリアに位置する亀谷地湿原は、北茨城ICから花園渓谷方面へ車で約30分の場所にあります。花園渓谷を過ぎた県道27号線沿いには駐車場(路側帯)もあります。
亀谷地湿原の特徴
亀谷地湿原は花園花貫県立自然公園内に位置し、山地に発達した湿原です。サギスゲ、ミズチドリ、ヒメイチゲなどが生育しています。昭和30年代に「ミズバショウ」が栽植され、その後管理を市が引き継ぎ、昭和62年には約1,000株のミズバショウが植栽されました。3月下旬には芽吹き、4月上旬から中旬にかけて多くの観光客が訪れます。
花園川と湿原
花園川(はなぞのがわ)は茨城県北部の北茨城市を流れる二級河川大北川の支流です。花園川の源流、栄蔵室と花園山の北側の標高700メートルから750メートル付近には、亀谷地湿原(花園湿原)と呼ばれる比較的広い湿地帯が広がっています。湿原には遊歩道が整備され、早春にはミズバショウなどが見られます。
花園川の流れと観光地
この高原地帯を東に流れた花園川は、やがて南へ転じ、そこから約3キロメートルにわたって峡谷となります。この一帯は支流を含めて花園渓谷と呼ばれ、花園花貫県立自然公園の一角を成しています。茨城県北部の観光地のひとつとしても知られ、多くの観光客が訪れます。
まとめ
亀谷地湿原は自然豊かな湿原であり、貴重な植物や動物が生息する魅力的な場所です。特に春にはミズバショウが咲き乱れ、多くの観光客が訪れる美しい景観が楽しめます。また、アクセスも良好で、花園川の流れや花園渓谷と合わせて訪れる価値のある観光地です。