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水戸市植物公園

(みとし しょくぶつ こうえん)

四季折々の花と緑を楽しむ憩いの場

茨城県水戸市にある水戸市植物公園は、四季折々の花が咲き誇り、緑豊かな憩いの場として市民に親しまれています。約8万平方メートルの広大な敷地内には、様々な種類の植物が植えられ、テラスガーデン、観賞大温室、熱帯果樹温室、植物館、芝生園、ロックガーデンなど多様な施設があり、訪れる人々に四季折々の花や風景を楽しませています。

主要施設とその魅力

テラスガーデン

テラスガーデンは、5月前半にはジキタリス、後半にはイングリッシュローズやキングサリが咲き誇り、夏にはタイタンビカスや銅葉カンナ、秋にはカラフルなサルビアが見られます。冬にはミニハボタンのデザインが人気で、四季折々の草花の組み合わせと配色は、家庭のガーデニングにも役立つヒントが満載です。

観賞大温室

公園中央部に位置する観賞大温室は、広さ1,561平方メートルで、花の回廊、鉢花室、カクタス室、ラン室、大温室、多目的室から構成されています。ここでは、ハイビスカスやブーゲンビレアなどの熱帯・亜熱帯植物が約500種、15,000本植えられており、訪れる人々に常に新しい驚きと美しさを提供しています。

熱帯果樹温室

熱帯果樹温室では、バナナやパパイヤなどの熱帯果樹が育てられており、1年を通じて熱帯の果物や植物を観察することができます。2021年の再整備では、大温室中庭にクジャクのトピアリーが設けられています。

芝生園とロックガーデン

広い芝生園と御影石を使ったロックガーデンは、設計者のこだわりが感じられるスペースです。周囲には開園当時に人気があったコニファー類が植えられており、訪れる人々に自然の美しさと静けさを提供しています。

水戸 養命酒薬用ハーブ園

約1,850平方メートルの薬草園では、徳川光圀がまとめた日本最古の家庭療法書『救民妙薬』に載っている約50種類の薬草が栽培されています。各薬草の側には、その効能や『救民妙薬』の文章を紹介するパネルが設置され、訪れる人々に薬草の知識を提供しています。

公園の歴史と沿革

水戸市植物公園は、1983年3月に小吹清掃工場の余熱を利用する施設として計画が立てられ、1984年6月に建設工事が始まりました。そして1987年4月29日に開園し、それ以来、多くの人々に愛され続けています。観賞大温室や熱帯果樹温室など、数々の施設が順次整備され、1994年には植物館が開館しました。

2020年3月に隣接する小吹清掃工場の稼働停止に伴い、水戸市植物公園では新たな熱源設置工事が行われ、現在も再整備が進められています。

イベントと活動

水戸市植物公園では、年間を通じて多くの展示会や講座、音楽会などが開催されています。ハーブ友の会によるハーブ展、草木染織同好会による展示会、蘭科協会による洋ラン教室および洋ラン展など、多彩なイベントが行われており、訪れる人々に学びと楽しみを提供しています。

その他の施設

レストラン「フィオレンテ」

園内の緑を楽しみながら食事ができるレストラン「フィオレンテ」では、平日はランチ、土日には薬膳料理が提供されています。ガーデンショップでは季節の草花や雑貨類が販売されており、訪れる人々に楽しいショッピング体験を提供しています。

休憩スペース

観賞大温室内の多目的室やテラリウム室、芝生園のあずまや、緑陰広場など、多くの休憩スペースが用意されており、訪れる人々がゆっくりと過ごせる場所が豊富にあります。団体での利用の場合は事前に連絡することが推奨されています。

まとめ

水戸市植物公園は、植物の展示や教室、同好会活動を通じて市民に植物に関する知識を提供し、憩いの場を提供する洋風の庭園です。自然美と人工美が調和した美しい景観は訪れる人々を魅了し、四季折々の花や風景を楽しむことができます。様々なイベントや活動も充実しており、訪れる人々に学びと楽しみを提供する場となっています。

Information

名称
水戸市植物公園
(みとし しょくぶつ こうえん)

水戸・笠間・ひたちなか

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