ギャラリーと季節の企画展
1階のギャラリーでは、四季折々の作家達による企画展が行われ、広々とした空間に新たな彩りを添えています。展示会は、笠間工芸の丘に訪れるたびに異なるアート作品に出会える楽しみを提供しています。
歴史と文化が息づく新たな空間
歴史と文化が豊かに息づく笠間の地に誕生した笠間工芸の丘は、週末のデートや家族連れにも最適なスポットです。陶芸品の常設展示をはじめ、カフェラウンジでゆったりとくつろぐことができ、お土産コーナーでは地元の名産品を購入することができます。
体験工房と笠間焼の魅力
「工芸の丘」では、ロクロや手ひねりで作品を作る体験工房があり、初心者でも安心して楽しめるインストラクターの指導が受けられます。また、笠間焼作家の展示室や、人間国宝である松井康成の常設展示室も設けられており、伝統と現代の技が織り成す芸術作品を堪能できます。
多彩な工芸体験
笠間工芸の丘では、陶芸体験をはじめ、ガラスや木工などの様々な工芸品の展示スペースも完備されています。芸術の森公園を見渡せるテラスで、季節ごとのメニューを陶器で楽しむことができるカフェコーナーも魅力的です。また、重要無形文化財である「練上手」の松井康成展示室や、茨城・笠間の物産やお手頃価格のお土産を販売するショップも併設されており、笠間の魅力を余すことなく感じることができるスポットです。
陶芸体験
ロクロ体験
電動ロクロを使い、回転する粘土に力を加えて形を作り上げていきます。滑らかで美しい仕上がりが特長で、まるで魔法のように器が形を成していく様子は感動的です。
手ひねり体験
粘土を手で成形しながら、自分だけの作品を完成させる手ひねり体験も人気です。手ひねりならではの温かみのある風合いが作品に表れ、世界に一つだけの特別な器が生まれます。
絵付け体験
素焼きの器に自由に絵を描き、オリジナルの器を作り上げる絵付け体験も楽しめます。子供から大人まで、誰でも安心して参加できるこの体験は、自分だけのデザインを形にする喜びを感じさせてくれます。
フュージング体験
ガラスとガラスを溶かし合わせるフュージング体験では、ベネチアンガラスやミルフィオリといった素材を自由にレイアウトし、カラフルで美しいペンダントやブローチを作ることができます。自分だけのアクセサリーを作り上げる楽しさが詰まった体験です。
自然と芸術が融合した笠間芸術の森公園
笠間工芸の丘は、自然と芸術が調和した“笠間芸術の森公園”に位置しています。ここでは、誰でも参加できる「ふれあい工房」や、地域のアーティストによる作品を集めたクラフトアートスペースなど、アートに満ちた空間を存分に楽しむことができます。
クラフトショップ
笠間焼や陶芸用品、工芸品、そして笠間や茨城の特産物を取り揃えたクラフトショップでは、お土産や記念品を購入することができます。
クラフトホール
研修やミニコンサート、企画展など多目的に利用できるクラフトホールもあります。多様なイベントが開催されるこの空間は、訪れる人々に新たな発見を提供しています。
クラフトギャラリー
クラフトギャラリーでは、アートと食が融合した「アートと食の相乗効果」をコンセプトに、こだわりのコーヒーと美味しいスイーツを楽しみながら、アート作品を堪能することができます。また、企画展示会も常時行われており、訪れるたびに新しい作品と出会える楽しさがあります。
カフェラウンジ
芸術の森公園を見渡せるテラスが魅力のカフェラウンジでは、笠間焼の器で軽食やドリンクを楽しむことができます。ゆったりとした時間を過ごしながら、芸術と自然の美しさを感じることができる場所です。
松井康成展示室
笠間工芸の丘からほど近い笠間市月崇寺に窯を築いた松井康成の展示室もあり、彼の重要無形文化財としての作品を間近で鑑賞することができます。彼の創り上げた練上手の技術とその美しさに触れることができる、貴重な展示室です。
ふれあい工房
「ふれあい工房」は、笠間工芸の丘の体験工房で、ロクロ体験や手ひねり体験が気軽に楽しめます。インストラクターの丁寧な指導のもと、初心者でも安心して参加できるこの工房では、笠間焼の魅力を実感しながら、ものづくりの楽しさを味わうことができます。
工房・匠
「工房・匠」は、多目的に作品制作の場として利用されており、さまざまな創作活動が行われています。
窯場と登り窯
工房で作られた作品は、ガス、電気、灯油窯による焼成作業が行われる「窯場」で焼き上げられます。また、「登り窯」では、薪をくべて焼き上げる伝統的な手法により、灰と炎の力で作り上げられた芸術的な作品が生み出されています。
笠間芸術の森公園
笠間芸術の森公園は、茨城県の新しい文化の発信基地として、伝統工芸と新しい造形美術をテーマにした広大な公園です。総面積54.6ヘクタールを誇るこの公園には、茨城県陶芸美術館をはじめ、さまざまな屋外イベントが行われる広場や、陶炎祭(ひまつり)などが開催されるイベントスペースが点 在しています。
イベント広場と陶の杜
園内には、陶製のオブジェが設置された「陶の杜」や、県内最大級のローラー滑り台を持つ「あそびの杜」などがあり、自然と触れ合いながら芸術を楽しむことができる場所となっています。
茨城県陶芸美術館
茨城県陶芸美術館は、東日本で初めての陶芸専門の県立美術館であり、茨城県出身で近代陶芸の祖ともいわれる板谷波山や、笠間市出身の人間国宝である松井康成など、日本陶芸界の最高峰の作品が一堂に集められています。これらの作品を鑑賞しながら、笠間の豊かな陶芸文化に触れることができる場所です。
松井 康成
日本の近代陶芸界において重要な役割を果たした陶芸家です。松井康成の作品は、その独創的な技法「練上手」による深みのある色彩と力強い造形が特徴で、国内外から高い評価を得ています。
松井康成の創作活動の舞台となったのが、笠間市の月崇寺です。月崇寺の住職を継ぎ、1960年に境内に築窯。以降、古陶磁を幅広く研究し、作陶を続けました。1988年に国の重要無形文化財「練上手」保持者(人間国宝)に認定されました。