茨城県陶芸美術館
東日本で初めての陶芸専門の県立美術館である茨城県陶芸美術館では、茨城県出身で近代陶芸の祖ともいわれる板谷波山や、笠間市出身の人間国宝である松井康成など、日本陶芸界の最高峰の作品が一堂に展示されています。これらの作品を鑑賞しながら、笠間の豊かな陶芸文化に触れることができる貴重な場所です。
イベント広場と季節の催し
イベント広場では、年間を通じてさまざまな催しが開催されます。特に、毎年ゴールデンウィーク期間中に開催される「陶炎祭(ひまつり)」は、笠間の窯元や陶芸家が一堂に会する県内最大の陶器市として、多くの人々が訪れる一大イベントです。また、秋には「笠間浪漫」や「ボンマルシェ100人展inかさま」が行われ、地元の特産品や工芸品を楽しむことができます。
陶の杜
「陶の杜」は、約3.9ヘクタールの広さを持つ森の中に、29人の陶造形作家による17作品が展示されているエリアです。自然の地形を活かして設計されたこのエリアは、訪れる人々が陶芸作品を見て楽しむだけでなく、直接触れることもできる、全国でも珍しいコンセプトの施設です。森の中で陶芸作品を体感できる、特別な場所となっています。
あそびの杜
「あそびの杜」は、家族連れや子どもたちに大人気のエリアです。県内最大級の全長160メートルを誇るロング滑り台や、ふわふわドームなどの大型複合遊具が設置されており、子どもたちがのびのびと遊べる広場として人気を集めています。ユニバーサルデザインを採用しており、すべての人が楽しめる設計になっているのも特徴です。
笠間工芸の丘 クラフトヒルズKASAMA
笠間工芸の丘 クラフトヒルズKASAMAは、笠間焼をはじめとする地場産業の振興を目的とした観光拠点で、体験教室や常設展示、カフェラウンジ、お土産ショップなど、さまざまな施設が充実しています。ここでは、陶芸やガラス工芸、木工など、様々な工芸品に触れることができ、訪れる人々に新しい芸術体験を提供しています。
センタープラザ
クラフトヒルズの中心施設であるセンタープラザでは、笠間焼や陶芸用品、工芸品、笠間や茨城の特産物を販売しているクラフトショップがあり、訪れる人々がお土産や記念品を購入することができます。また、企画展やミニコンサートなど多目的に利用できるクラフトホールも併設されており、地域の文化を発信する場として機能しています。
ふれあい工房
「ふれあい工房」は、誰もが参加できる体験型工房で、陶芸の基本を学べるロクロ体験や手ひねり体験が行われています。インストラクターの丁寧な指導のもと、初心者でも安心して参加できる環境が整っており、作品作りの楽しさを体感することができます。また、工房内には「工房・匠」と呼ばれる多目的な制作スペースがあり、窯場ではガスや電気、灯油を使用して焼成作業が行われています。さらに、薪を使用して焼き上げる「登り窯」もあり、伝統的な手法で作られた芸術的な作品が生まれる場所です。
松井康成展示室
笠間市出身の人間国宝、松井康成氏の作品が展示されている展示室も併設されています。33歳で笠間市月崇寺に窯を築いた松井康成氏は、重要無形文化財に指定される「練上手」の技術で知られ、その作品は世界的にも高く評価されています。この展示室では、彼の芸術的な作品を間近で鑑賞することができ、笠間焼の歴史とその魅力を深く感じることができます。
クラフトギャラリー
クラフトヒルズのギャラリーでは、「アートと食の相乗効果」をコンセプトに、こだわりのコーヒーと美味しいスイーツを楽しみながら、アート作品を鑑賞することができます。また、常時企画展示会が行われており、訪れるたびに新たなアートと出会える場となっています。
カフェラウンジ
芸術の森公園を見渡せるテラスが特徴のカフェラウンジでは、笠間焼の器で提供される軽食やドリンクを楽しむことができます。自然とアートが調和するこの空間で、心安らぐひとときを過ごすことができるでしょう。
陶芸体験
クラフトヒルズでは、様々な陶芸体験が提供されています。電動ロクロを使ったロクロ体験では、回転する粘土に力を加えて、滑らかで美しい器を作り上げることができます。また、手ひねり体験では、粘土を手で成形し、自分だけのオリジナル作品を作り上げることができます。さらに、素焼きの器に絵を描く絵付け体験もあり、子どもから大人まで楽しむことができます。
フュージング体験
ガラスとガラスを溶かし合わせるフュージング体験では、カラフルなガラス素材を使って、オリジナルのペンダントやブローチを作ることができます。自分だけのアクセサリーを手作りする楽しさを味わえるこの体験は、訪れる人々にとって忘れられない思い出となるでしょう。