広大な敷地と豊かな自然環境
博物館の敷地は約15.8ヘクタールにも及び、菅生沼のほとりに広がる里山環境が特徴です。 雑木林や谷津田(やつだ)など、関東平野に残る貴重な自然環境が整備されており、館内で学んだ知識を実際のフィールドで体感することができます。
本館の展示内容
館内では、5つの展示室でテーマごとの展示を楽しめます。展示室では、隕石や鉱石、化石、剥製などが展示されており、水生生物は約90種800点が展示されています。また、展示物の一部には、実際に手で触れて体験できるものもあり、自然観察や天体の動きを模型で実験することができます。また、年に約3回の企画展も開催され、訪れるたびに新たな発見があるのも魅力です。
第1展示室「進化する宇宙」
宇宙の誕生から惑星の形成、隕石の秘密などを学べる展示室です。火星や金星の探査シミュレーションもあり、まるで宇宙旅行をしているかのような体験ができます。
第2展示室「地球の生いたち」
46億年の地球の歴史を、岩石や化石を通じて紹介する展示室です。生命の進化をたどる化石コレクションや、恐竜のジオラマ展示が見どころです。
第3展示室「自然のしくみ」
生態系の仕組みを学べるエリアで、森や湖、海などに生息する生き物たちを再現。ジオラマや標本を通じて、自然のつながりを理解できます。
第4展示室「生命の進化」
恐竜や哺乳類の進化をたどる展示が並び、実際に化石に触れる体験コーナーもあります。特に、動く羽毛ティラノサウルス(T-REX)は迫力満点です。
第5展示室「地球環境」
環境問題や地球の未来について考える展示室です。地球温暖化や生態系の変化を学びながら、私たちにできることを考えるきっかけになります。
公共建築百選の選定
1998年(平成10年)9月25日には、建設省設立50周年記念事業「公共建築百選」に選定され、その建築美が高く評価されました。
屋外施設 – 自然を五感で楽しむ
博物館の外には、広大な自然を満喫できる15.8ヘクタールに及ぶ野外施設が整備されています。ここでは、自然観察や貝化石の採集体験ができる「古代の広場」など、多様な体験プログラムが用意されています。自然観察設備や芝生広場、花畑など、自然を感じながらリラックスできるエリアが広がっています。双眼鏡やルーペなどを貸し出している「自然発見工房」では、昆虫や植物の観察を楽しめます。 また、「古代の広場」では、貝化石の採集体験も可能です。
主な屋外施設
- とんぼの池 – 水辺の生き物やトンボの観察が楽しめる。
- 菅生沼ふれあい橋 – 対岸の「水海道あすなろの里」へ渡れる橋。
- 芝生広場・花畑 – のんびりとくつろげるスペース。
シンボル展示 – 迫力満点の大型展示
博物館のエントランスを抜けると、まず目に飛び込んでくるのが松花江マンモスとヌオエロサウルスです。 これらは中国・内蒙古自治区博物館(現:内蒙古博物院)との友好の証として展示されており、その巨大な姿は圧巻です。
松花江マンモス
- 体長:9.1m
- 高さ:5.3m
- 世界最大級のステップマンモス
ヌオエロサウルス
- 体長:26m
- 高さ:9.75m
- アジア最大級の竜脚類
附属施設 – 充実した設備で快適な滞在
館内にはレストランや休憩スペースがあり、家族連れやグループでもゆったりと過ごせます。 また、車椅子対応のトイレやオストメイト対応トイレなども完備されており、バリアフリーにも配慮されています。
主な附属施設
- レストラン – 軽食やランチを楽しめる。
- セミナールーム(360名収容) – 研修やイベントに利用可能。
- 休憩コーナー(48名収容) – 持参したお弁当を食べられるスペース。
アクセス
茨城県自然博物館は、千葉県との県境近くにあり、埼玉県や東京都からもアクセスしやすい立地です。 つくばエクスプレスや常磐自動車道を利用すれば、都心からもスムーズに訪れることができます。
交通アクセス
- 電車:つくばエクスプレス「守谷駅」からバスで約40分。
- 車:常磐自動車道「谷和原IC」から約30分。
まとめ
ミュージアムパーク茨城県自然博物館は、自然と歴史を学びながら、屋外でのびのびと楽しめる博物館です。 五感を使って体験できる展示や、広大な敷地での自然観察が魅力で、大人から子どもまで幅広い世代におすすめのスポットです。 ぜひ一度訪れ、自然と科学の世界に触れてみてください。