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水郷 潮来 あやめ園

(Suigo Itako Iris Garden)

紫色の絨毯が広がる、初夏の絶景

茨城県潮来市にある水郷潮来あやめ園は、、約500種100万株のあやめが咲き誇る、約1.3ヘクタールの広大な公園です。毎年5月下旬から6月下旬にかけて開催される「水郷潮来あやめまつり」のメイン会場として知られ、初夏には紫色の絨毯が広がる絶景が楽しめます。

園内の見どころと風景

水郷潮来あやめ園の園内には、潮来笠記念碑や潮来花嫁さんの碑、思案橋、水雲橋、雨情橋などがあります。これらの橋は、前川十二橋めぐりの一部となっており、潮来の風情を感じさせるスポットとして人気です。

あやめ(花菖蒲)

園内には約500種100万株ものあやめ(花菖蒲)が植えられており、見頃を迎えるとの一面に咲き誇ります。特に6月10日頃が最も美しい時期とされていますが、品種によって早咲き・遅咲きのものもあり、期間中はいつ訪れてもあやめが楽しめます。5月下旬から6月下旬にかけて開催される「水郷潮来あやめまつり大会」の会場として知られています。

思案橋と水雲橋

思案橋と水雲橋は、前川に架かっており、雨情橋は園内の湿地を跨ぐ形で架けられています。これらの橋を巡りながら、潮来の歴史と風景を楽しむことができます。

桜・ツツジ・藤・紫陽花などの季節の花々

あやめ(花菖蒲)だけでなく、桜、ツツジ、藤、紫陽花など、季節ごとに様々な花が咲き誇ります。これらの花々が織り成す色彩豊かな景観は、訪れる人々に四季折々の自然の美しさを楽しませます。

潮来とアヤメの歴史

潮来のアヤメは古くから人々を魅了してきました。江戸時代からあやめの花が潮来の名物として知られており、大正時代末期には観光向けのあやめ園が造られましたが、戦時中は食糧調達のために水田として利用されていました。

アヤメの復活

再び潮来にアヤメが咲いたのは昭和25年のことです。有志の呼びかけで寄付を募り、明治神宮の菖蒲園から花株137株を購入しました。最初はビール瓶に花を差した切り花展を行い、その後、昭和31年に潮来町の初代町長を中心に、鹿島参宮鉄道(現在の関東鉄道)と地元の旅館経営者たちが尽力し、潮来ホテル西側に前川あやめ園を開園しました。2013年には水郷潮来あやめ園に改称しました。

アヤメの見分け方

アヤメには大きく分けてアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの種類があり、微妙な違いですが、それぞれに特徴があります。以下はその見分け方です:

アヤメ

アヤメは、紫や白の花びらに網目模様があり、一部に黄色い模様が見られます。

カキツバタ

カキツバタは、青紫や紫の花びらを持ち、網目模様がなく白い斑紋が特徴です。

ハナショウブ

ハナショウブは、紅紫や紫の花びらで、網目模様がなく、黄色い斑紋が見られます。

水郷潮来あやめまつり:初夏を彩る花と水の祭典

約500種、100万株のあやめが咲き誇る水郷潮来あやめ園では、毎年5月下旬から6月下旬にかけて、「水郷潮来あやめまつり」が開催されます。この祭りは、初夏の訪れを告げる伝統の祭典であり、花と水の美しさを楽しむことができます。

あやめまつりの期間中には、昔ながらの嫁入りの様子を再現した「嫁入り舟」(潮来花嫁さん)や、「あやめ踊り」、手漕ぎの「ろ舟遊覧」など、潮来ならではのイベントが数多く開催されます。これらのイベントを通じて、水郷情緒を感じることができます。

嫁入り舟:古き良き時代の再現

かつて、婚礼の際には花嫁がろ舟に乗って対岸で待つ婿のもとへと旅立ちました。この情緒豊かな嫁入り舟が、あやめまつりの期間中には本物の花嫁さんを乗せて復活します。花嫁がろ舟に乗り、伝統的な風習を再現する様子は、多くの観光客に感動を与えます。

手漕ぎの「ろ舟遊覧」

「ろ舟遊覧」では、昔ながらの手漕ぎのろ舟(サッパ舟)が前川を運航します。「ギッチラギッチラ」と櫓をこぐ音や、船頭による前川の昔ばなしを楽しみながら、水郷情緒を存分に味わうことができます。

花がら摘み体験

あやめまつり期間中には、あやめ笠をかぶって花がら摘み体験ができます。自らの手で摘んだ花がらを持ち帰り、その風情を感じることができます。

ライトアップ

園内のあやめは、夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気が広がります。昼間とは異なる風景が広がり、昼とはまた違った魅力を楽しむことができます。

Information

名称
水郷 潮来 あやめ園
(Suigo Itako Iris Garden)

鹿嶋・霞ヶ浦

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