茨城県 » 鹿嶋・霞ヶ浦

歩崎公園

(あゆみざき こうえん)

霞ヶ浦の絶景と歴史、自然が融合する憩いの場

茨城県かすみがうら市にある歩崎公園は、霞ヶ浦随一の景勝地として知られる、自然と歴史が融合した美しい公園です。園内には、歴史博物館、水族館、展望台など、様々な施設があり、一日中楽しむことができます。

自然豊かな環境に囲まれ、水郷筑波国定公園の一部として指定されており、霞ヶ浦を一望できる絶景スポットとして知られ、展望台からは三叉沖の絶景が広がります。「茨城百景」や「茨城の自然100選」にも選ばれており、歴史、文化、自然を学ぶ貴重な体験ができます。

自然と調和した公園の施設

公園内には、歴史や文化を学べる施設が充実しており、畔の駅コハン(かすみがうら市交流センター)、歴史博物館、水族館、あゆみ庵、民家園などが整備されています。これらの施設は、周囲の自然と見事に調和し、水辺と緑豊かな木々が織り成す絵のような光景を楽しむことができます。また、湖岸園地や森林公園もあり、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。

歴史博物館と水族館

歩崎公園内の歴史博物館は、日本の城郭をイメージした外観が特徴で、地元の舟大工が製作した帆引き船の模型や、郷土の歴史資料が展示されています。特に、博物館の4階にある展望台からは、霞ヶ浦や筑波山、さらに晴れた日には富士山までの絶景を楽しむことができます。

水族館では、霞ヶ浦に生息する淡水魚を中心に約110種類、1,500匹の魚が展示されており、訪れる人々に水の世界を体感させます。

歩崎公園複合デッキ

水族館の隣には、霞ヶ浦に浮かぶ帆引き船や湖面の風景を楽しむための複合デッキが設けられています。このデッキは、展望台と遊具が一体となっており、子どもたちの遊び場としても人気です。また、新たに整備された休憩所では、家族連れの方々が安心して子どもを遊ばせながらくつろぐことができます。

あゆみ庵と民家園

歩崎公園内には、数奇屋造りの建物であるあゆみ庵と、江戸時代中期に建てられた民家園があります。あゆみ庵では、落ち着いた雰囲気の中でボランティアグループによる抹茶のおもてなしを楽しむことができ、茶室と座敷広間で静かなひとときを過ごせます。一方、民家園では、茅葺き屋根や曲がり屋など、当時の民家の特徴を再現した建物が見られ、江戸時代の生活文化を感じることができます。

日本庭園の魅力

歴史博物館と水族館に挟まれた日本庭園には、なだらかな緑の階段を流れる滝やひょうたん池があり、静寂な世界へと誘います。あゆみ庵や民家園の周囲には、桜や杉、ヒノキなどの花木が植えられており、四季を通じて美しい景観が広がります。散策をしながら、自然と歴史に触れることができるこの庭園は、訪れる人々に心の安らぎを提供します。

歩崎展望台と周辺の景観

歩崎展望台からの眺望は、霞ヶ浦随一と言われ、県指定文化財の名勝としても知られています。この展望台からは、霞ヶ浦を眼下に、左手に天王崎、正面に三又沖、右手に浮島・大山を望むことができます。また、牛堀から見渡す景観とともに、霞ヶ浦の二大観とされるほどの美しい景色が広がります。これらの景観は、昭和25年に「茨城百景」に選定され、さらに昭和34年には「水郷筑波国定公園」の一部として指定されました。

歩崎の歴史的背景

歩崎は、霞ヶ浦の土浦入りと高浜入りとに挟まれた新治台地の東南端に位置する岬です。長禅寺の略縁起によれば、鎌倉時代に三叉沖で暴風雨に遭遇した船頭が観音菩薩に祈ったところ、菩薩が現れ、船を安全に導いたという伝説が残っています。この出来事により、この地は「歩崎」と名付けられ、長禅寺は歩崎観音として古くから人々の信仰を集めています。

まとめ

歩崎公園は、霞ヶ浦の豊かな自然と歴史が調和した場所であり、訪れる人々に多くの見どころと体験を提供します。展望台からの絶景、充実した施設、そして四季折々の美しい風景は、訪れる人々に感動と癒しを与えます。茨城県を訪れる際には、ぜひこの素晴らしい公園を訪れてみてください。

Information

名称
歩崎公園
(あゆみざき こうえん)

鹿嶋・霞ヶ浦

茨城県