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いたこ丸 遊覧船

歴史と風情を感じる、水郷情緒あふれる川めぐり

前川十二橋めぐりは、茨城県潮来市を流れる前川に架かる12の橋を、サッパ舟と呼ばれる手漕ぎ船に乗って巡る観光コースです。ゆったりと流れる川の上で、のんびりと時間を過ごしながら、ゆらゆらと揺れる遊覧船。前川十二橋は、その名の通り、生活路として現在も使用されている十二の橋を、「さっぱ舟」と呼ばれる小舟に乗って巡ります。水郷の美しい風景を楽しみながら、歴史と文化に触れることができる、人気の観光スポットとなっています。

前川十二橋めぐりの魅力

遊覧船は、前川あやめ園を眺めながら進みます。大門河岸、津軽河岸あと広場、仙台河岸とゆっくりと遊覧し、大洲地区まで向かい、再び出発地点に戻ります。道路では味わえない、水辺ならではのゆらぎを楽しむことができます。

季節ごとの風景

5~6月にかけては「あやめまつり」が開催され、花々が咲き誇る光景が広がります。また、8月には潮来祇園祭禮の3日間があり、川べりには各町内の大きなのぼり旗が立ち、素鵞熊野神社からご神体が御仮屋沿いに鎮座されるなど、祭り囃子が響き渡る潮来観光が一層の魅力を放ちます。

アクセスと運航スケジュール

いたこ丸遊覧船は、駐車場からすぐの場所に船乗り場があります。年間を通じて運行しており、季節ごとに異なる景色を楽しむことができます。

潮来の歴史と観光

潮来の歴史は深く、源頼朝が建立した長勝寺をはじめとする歴史的建造物があります。江戸時代には、東北諸藩からの物資を江戸城まで運ぶ中継地として栄えました。また、小唄「潮来出島」は花柳界でも有名で、潮来はその華やかな歴史を今に伝えています。

昭和の観光ブーム

昭和の時代には「潮来花嫁さん」や「潮来笠」のヒットにより、潮来は一大観光地となりました。映画やテレビのロケ地としても多くの人々に親しまれた潮来の風景は、現在も多くの観光客を魅了しています。

十二橋めぐりの魅力

十二橋(じゅうにきょう)は、千葉県と茨城県にまたがる水郷エリアにある前川十二橋と加藤洲十二橋の2つの十二橋を指します。近接しているため、しばしば混同されることもありますが、総称としても使用されています。

水郷潮来と十二橋

古くから水郷として栄え、水運が交通手段だった潮来では、水路に架けられた小さな橋が多数存在していました。そのうち、特に十二箇所の橋を「十二橋」と呼び、現在でも観光名所として人気を集めています。

前川十二橋と加藤洲十二橋

十二橋めぐりには、「前川十二橋めぐり」と「加藤洲十二橋めぐり」があります。前川十二橋めぐりでは、前川に架かる十二の橋を巡り、6月の水郷潮来あやめまつりの期間中には、船上からあやめの花を楽しむことができます。

前川十二橋の橋名

(北利根川から前川を遡った順)

水郷十二橋とその歴史

大湖霞ヶ浦から流れを汲む豊かな河川と共に育った土地「水郷潮来」。ここには、古くから人々の生活を支えた川があり、その水路を巡る「十二橋めぐり」は、水郷情緒をたっぷりと味わうことができる観光スポットです。

サッパ舟による十二橋めぐり

サッパ舟と呼ばれる櫓を使った手漕ぎ舟で、十二橋を巡る旅は特に有名です。その名の由来には諸説あり、舟の形が笹の葉に似ていたことや、サクバタ(作場田)舟が訛って変化したといった説があります。船頭さんが操るサッパ舟に揺られて進む旅は、水郷地帯の生活を感じさせてくれるものです。

あやめまつりの時期

毎年5月下旬から6月下旬にかけて開催される水郷潮来あやめまつりのシーズンには、多くの観光客でにぎわい、川べりには美しい花々が咲き誇ります。この時期は、舟客相手の土産物店も賑わいを見せ、水郷の風情を一層楽しむことができます。

前川十二橋めぐりの由来

前川十二橋めぐりが誕生したのは、昭和46年の前川水門工事がきっかけです。霞ヶ浦開発事業の一環として、古くから水郷潮来のシンボルとされていた「水雲橋」が姿を消すことになったため、その再建が始まりました。その後、新しい橋が次々と架けられ、昭和53年には遊覧船の運航が開始されました。

再開されたろ舟運航

昭和59年には、商工会青年部によるろ舟(遊覧船)の運航が再開され、遠来の観光客や地元の人々に愛されています。

加藤洲十二橋めぐりの魅力

加藤洲十二橋は、利根川と常陸利根川に挟まれた広大な水田地帯にあり、昭和35年に水郷筑波国定公園の指定を受けた地域です。古くから水郷随一の名勝として知られ、多くの観光客が訪れる定番のスポットです。

加藤洲十二橋の歴史と風情

かつては家と家、田んぼの間を縦横に張り巡らされた水路を舟で行き来しており、その水路には12の橋が架かっていたため「十二橋」と呼ばれました。今も残る橋の下を女船頭が操るサッパ舟に揺られて進む旅は、水郷の風情をたっぷりと味わうことができます。

季節の魅力

特に晩春から夏にかけては、水郷佐原あやめパークに咲くアヤメやハナショウブが美しく、舟客を楽しませます。この時期には、水辺に咲くアジサイや土産物店も賑わいを見せます。

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