施設の特色と展示エリア
かすみがうら市水族館では、霞ヶ浦の自然と生態系を理解しやすく展示するため、館内は保護エリア、外来生物エリア、在来生物エリアの3つのエリアに分かれています。
保護エリア
このエリアでは、希少な生物が展示されています。これらの生物は、漁協や水族館、さらには一般の方々から寄贈されたものです。代表的な展示としては、牛久市で保護されたオオサンショウウオがあり、訪問者は飼育員の解説付きで餌あげ体験に参加することもできます。
外来生物エリア
霞ヶ浦に定着または発見された記録のある外来生物が展示されています。アメリカナマズやカミツキガメなど、異国からやってきた生物たちの生態や、彼らが霞ヶ浦の環境にどのような影響を与えているかについて学ぶことができます。
在来生物エリア
このエリアでは、霞ヶ浦およびその流入河川に生息している、またはかつて生息していた在来生物が展示されています。オイカワなど、霞ヶ浦の自然の一部として長い歴史を持つ生物たちを間近で観察することができます。
トンガリ屋根が目を引く水族館
水族館の外観は、可愛らしいトンガリ屋根が特徴で、歩崎公園内でもひときわ目立つ存在です。館内では、霞ヶ浦の自然と魚たちを通じて、訪れる人々に自然保護の重要性を伝えることを目的とした展示が行われています。飼育員による解説付きの餌あげ体験や「学びのツアープログラム」など、さまざまなイベントも定期的に開催されています。
館内の魅力的な展示とイベント
豊富な淡水魚の展示
かすみがうら市水族館では、霞ヶ浦に生息する魚を中心に、約110種類・1,500匹の淡水魚が展示されています。巨大魚の水槽や霞ヶ浦にすむ魚の水槽、さらには魚に直接触れることができるタッチ水槽など、さまざまな展示方法で魚たちを紹介しています。
タッチ水槽と臨時プール
特に子供たちに人気が高いのがタッチ水槽です。ここでは、フナやコイ、タナゴなど、霞ヶ浦に生息する淡水魚と直接触れ合うことができます。また、イベント時には臨時プールが設置され、水族館内の生き物たちと触れ合える貴重な機会も提供されています。
霞ヶ浦の生態系を体感する展示内容
かすみがうら市水族館は、1990年(平成2年)に開館し、2018年(平成30年)にリニューアルオープンしました。リニューアル以前は、霞ヶ浦に生息する淡水魚に加え、海水魚や爬虫類など約120種類、1,250匹の生物が展示されていましたが、現在は霞ヶ浦とその水系に焦点を当てた展示内容に変更されました。
出島の湖水槽とパノラマ水槽
館内の展示には、霞ヶ浦周辺の様子をミニチュア模型で表現した「出島の湖水槽」や、霞ヶ浦に生息する大型魚が泳ぐパノラマ水槽があります。これらの展示は、訪れる人々がゆっくりとじっくりと観察できるように工夫されています。
教育と文化の発展を目指したリニューアル
2018年のリニューアル後、水族館は、自然保護と種の保存に対する理解を深め、学術および教育・文化の発展に寄与することを目的とした展示内容に生まれ変わりました。霞ヶ浦の魚、両生類、爬虫類、甲殻類が展示され、来館者が霞ヶ浦とその水系の生態系を理解できるようになっています。
まとめ
かすみがうら市水族館は、霞ヶ浦の自然と生態系を学びながら楽しむことができる貴重な施設です。保護エリア、外来生物エリア、在来生物エリアといった展示エリアを通じて、訪れる人々は自然の大切さとその保全の重要性を学ぶことができます。子供から大人まで、さまざまな人々が楽しめる展示やイベントが充実しており、自然に対する理解を深める絶好の場所です。